もってけ Internet Explorer 8

投稿日:
2009年03月31日
カテゴリー:
メディア

タイトルを見てピンと来る人は注意しましょう(笑)ちなみに私は原作は見たことありません。MADをね、ちょこっとね、ニコニコ動画でね見てね、ぷぷっとね。

3月20日にMicrosoft社が同社の発売しているオペレーション・システム「Windows」に標準搭載されているウェブブラウザ「Internet Explorer」の新バージョンとなる「8」を正式リリースしたみたい。昨日まで気が付かなかったよ。

今日はそんなお話。

はてさて今回のバージョンはどんなかなと思って、まず公式サイトにアクセス。まず「かつてない驚異の昨日をご紹介」の帯に目が行く。次に「最新ブラウザーInternet Explorer 8 は、地震を持っておすすめする高速ブラウザーです。」の帯に。パフォーマンステストの結果があるみたい。「機能紹介」では便利そうに「見える」機能がいくつかあって、「ムービーを見る」にある変なキャラクターはスルーして(笑)、というかなんだ、こいつ、キモっ!!まぁこのウェブページで読み取れる情報はこのくらい。私的に気になるのは、右側の「技術リソース」なんだけれど。

で、まず見てみたのはパフォーマンステスト。クリックしたらいきなり「Windows Media Player」が起動。見たくもないストリーミング動画を見せられる。残念ながら、うち、そんなに回線強くないから、真っ白な動画となってしまった。再生も断続的だし。

で、パフォーマンステストの結果の閲覧に失敗した後で、と思ったら、PDF版があった。何でPDF?ウェブページ作れよと突っ込みを入れつつも、ダウンロードを、待つ。

えっとなになに。

現実のユーザーにとってのパフォーマンスの基準は、ページがどれだけ素早く表示されるかであり、個々のサブシステムのパフォーマンスではありません。

それ違うだろ。たぶんパフォーマンスの基準は、ページ(というかリソース)が、どれだけリソース提供者の意図している形に「正確に」再生され、リソース提供者の意図が「正確に」伝わるか、じゃなかろうかと思う。そしてそうして「正確に」伝わった情報を、ユーザが二次利用、三次利用していくわけで、それがHTTPの本来の役割だったのではなかろうか。この点に関して、少なくとも2000年以降、MIcrosoft社のやってきたことはおかしい。WWWのリソースに関するさまざまな「標準」、こういう風にコンテンツを作っていきましょう。そしてそれがどういう環境でも再現されるように努力していきましょうという約束事をどれだけ無視してきたんだろう。なんて事を思う。

はてさてPDFがダウンロードされて表示されたので、Microsoft社の主張するパフォーマンステストの結果を見てみる。テストに先立ち、ウェブブラウザに関するさまざまな条件を統一しようとがんばっているのはわかる。今回のテストは、comStoreなる情報屋がまとめた、ユーザがよく訪れているウェブサイト・ランキングから、クライアントサイド・サーバサイドのスクリプトによってクライアントのブラウザ応じて分かれている処理により、大きな速度差が生じていないもの、に限定されて調査されている。その数25サイト。この表だけ見ると、確かにInternet ExplorerはGoogle ChromeやMozilla Firefoxに比べると早そうに見える。

ただ印象としては、Internet Explorerが優位にあるウェブサイトって、ほとんどクライアントサイドのスクリプトが動的にコンテンツの大部分を作り出しているものじゃないかって。思うにクライアントサイドのスクリプトの処理速度は速くなっているけれど、HTMLやCSSのレンダリング速度は大して変化してないんじゃないのではなかろうかと思う。いわゆる「静的な」ウェブページを閲覧するにはInternet Explorerは不向きかもしれないなぁ。なんて、マークアップから文書を作っている私は思いました。

Google Mapがその代表選手である、いわゆる「Web 2.0」。そこではクライアントサイドのスクリプト、たとえばJavaScriptやAction Scriptあたりで豊かなユーザ・インターフェース表現が実現されました。今のInternet Explorerの方向性は、そういう世界に適したものであるような気がします。しかし、2000年以前にWWWWによって提供されるコンテンツは、マークアップされた「静的な」ウェブページがほとんどだったように思うし、現在「Web 2.0」のさらに次の世界を作り出そうと、SWUIWGがいろいろな活動をしているという話も聞きます。次の世界というのは「セマンティック・ウェブ」というやつで、ここらへんに関しては、私もまだ不勉強で、あまり多くを知りませんし、どういうグループがその中心にいるのか、そのグループの出すリソースはどうやって手に入れるのか、というのも、これから調べようと思っているところ。ただ、その「次の世界」というのには興味があって、たぶんそれは、WWWで提供されるコンテンツに、スクリプトが必要なくなり、従来スクリプトとして提供していた機能(例えば情報検索など)は、すべてウェブブラウザに搭載されるという世界じゃなかろうかという印象があります。もしそうなら、今のInternet Explorerの方向性はすぐに行き詰るということになりますね。スクリプトが不要なら、ウェブブラウザの性能はHTMLとCSSのレンダリングの正確さと速さということになるのですから。

この点もMicrosoft社は気づいているのかな。新機能には検索やアクセラレーター、Webスライスといったものが追加されています。これらはこれまで、スクリプトで提供されていたものが基本になっていますね。

なんてこと考えた、Internet Explorer。とはいうものの、いわゆる「ウェブ標準」への準拠を強化しているらしいので(DOMのEVENTオブジェクトはどうなんだろう?)、アップグレードおすすめ!!そしてInternet Explorer 6 が早くアップグレードされて、ウェブ・プログラマーの悩みの種がなくなりますように。

コメント

コメントはありません