DVDを私的複製してみた

投稿日:
2010年03月23日
カテゴリー:
メディア

違法な複製をするつもりはないんだけれど、CD/DVDドライブがぶんぶん言わない環境でDVDを視聴したかったので、手持ちのDVDを複製してみた。ネットで探すと、やれ新しいデバイスを買うだの、キャプチャのためのビデオカードが必要だの、このソフトウェアがおすすめですよ、だのあるけれど、そいういうサービスを利用しなくても驚くほど簡単にできたので、その感動を伝えたくて、こうして文書を書いてます。

以下はLinuxのお話。使っている光学デバイスは、Optiarc社の「DVD RW AD-7190A」。父が以前購入したけど必要がなくなって、そのまま家に眠っていたものをもらって使っている。前に必要ないとか書いたけど、やっぱ光学デバイスあると便利だね。

ちょっとLinuxのお作法について、今回関係していそうなところで、私が理解しているところのものを説明します。

Linuxはカーネルは、デバイスやソフトウェアに関するすべての入出力をファイルを参照する事で実現していて、光学デバイスの入出力もまた然り。うちの光学デバイスだと、それが「/dev/sr0」だったり、「/dev/cdrom0」だったりする。

ちなみにこれを「デバイスファイル」という。「ブロック型」、「キャラクタ型」、「ネットワークインターフェース」という種類があるらしいけど、これはデバイスドライバを書いてる人が興味あるところかな。

んで、ファイルシステム上でこれを利用するためにマウントを行う。この操作がコマンド「mount」。UbuntuだとGnomeデスクトップ環境がこれを自動でやってくれたりしてくれるので便利なんだけど、私の場合、GNOMEでのCDやDVDのマウントがうまくいかないことの方が多い。おそらく、そのCD/DVDはファイルシステムを持っていないからなんだと思う。WindowsならNTFSとかFAT32、Linuxならext3とかext4ってやつ。

マウントができないと、ファイルのコピーもできないよなぁ、そうなるとソフトウェアを使ったコピーもできないよなぁという予想。確かにできなかった。たまにファイルシステムを検知してマウントできるCD/DVDもあったけど、そうじゃないものの方が多かった。

初めは、DVDの片面/両面の1層/2層すなわちメディアのハードウェアとしての特性と、うちの光学デバイスがそれに対応していないのが理由かなぁと疑ってみたけど、いちおう、CD/DVDをコンピュータ側ではちゃんと認識してた。ただ、ファイルシステムを見つけられないから、ファイルブラウザでファイルを参照できなかったんだ。

うーむ。マウントせずに何とか参照出来ないだろうか。んで、ちょい調べてみたら、唖然。

コマンド「cat」でできちゃうんだ。。。

コマンド「cat」はファイルの中身を表示するコマンドで、端末上で使う。英単語「concatenate」の略で、つなげるとかいう意味があるらしい。なんでこれがファイルの中身を表示するコマンドの名前になっているかは謎だけど、このコマンドにファイルへのパスを渡してやると、その内容を標準出力に書き出す。ファイルへのパスは、別にデバイスファイルでもいいわけだ。んで、この標準出力を出力リダイレクションで別なファイルに流してやる。こんな感じ。

「# cat /dev/sr0 > 保存するファイルへのパス(例えば「/media/disk/video/dvd.iso」など)」

作成したISOファイルは、VLC Media PlayerとかTotem-Gstreamerとかで再生できます。もちろん、MedibuntuでDVD用のパッケージを入れておかないとダメだけど。

ちなみに私がこうして複製した映像は、すべてダンスの映像。動きを参考にするために、気軽に再生できる環境が必要だったのです。

複製したDVDやCDのデータをインターネットに流すのは勘弁して欲しいけど(だって品質の良い映像を作らなくなるじゃん、採算が合わなくなってきてしまうから)、私的複製は著作権法で条件付きで認められているので、こうして記録に残してみることにした。Linuxを使っている人なら誰でもできるから、お試しあれ。ただし、DVDのISOファイルは7GBとかあるので、ハードディスクの余裕を確認してからにしましょう。

参考文献:
一般教養としてのUNIX(1991年、中原紀)HBJ出版局
Linuxのマニュアルページ
著作権法(昭和45年5月6日交付法律第48号)

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